プロフィール

Steve S. Baker

Steve Baker

1956年英国ノッティンガム生まれ。生名ステファン・スペンサー・ベイカー。

1968年(12歳)、名門ノッティンガム・ハイスクールの奨学制度を受けて同校に入学。17歳の時に自主退学し、家を出てヨークシャーのホテルで皿洗いを始める。在学中から音楽バンドのマネジメントを始めており、この頃から、生涯を通してクリエイティブな領域で仕事をしていくという展望を抱いていた。

マネジメントをしていたバンドの楽曲をリリースするため、19歳で小さなインディーズ音楽のレーベルを立ち上げた。ところが会社を作ったのはいいが、経営は常に火の車で、困窮状態はいつまでも続くように思われた。この頃は生活のため様々な仕事に就いた。販売、企業の契約代理人、デザイン、プログラミングなど幅広い業種を経験し、ビジネスの経験を積み重ねる。この時期に手掛けたバンドはいくつかあるが、いずれもヒットを生むことはなかった。

1981年(25歳)、リバプールに移り、小さなレコード会社のツアーマネージャーになる。後にディレクターに就任するこの会社はレーベルを2つ持っており、小規模だがレコーディング・スタジオも運営していた。おかげで以前より収入が安定した。

しかし、最初は順調だった所属ミュージシャンの人気も次第に衰え、メンバーはそれぞれが別の道を選び、ミュージシャン達も散っていった。1984年のことだった。以降1年半の間、生活は貧窮したが、そんな中でもマネジメントを続けた BLACK は曲を作り続け、やがてインディーズチャートでヒットを生む。この成功によってメジャーレーベルとの契約を取りつけ、さらなるヒットを生み出していった。アルバムの総売上枚数は全世界で200万枚以上に達し、世界中をツアーで回った。まさに、 Wonderful Life であった。

そんな成功の最中、苦労を共にしてきたアーティスト達と新たな可能性を模索し始める。そして1991年(33歳)、 tomato を設立。設立メンバーには、スティーブ・ベイカー(最高経営責任者)、コリン・ヴァーコム(aka BLACK)、BLACKプロジェクトのデザイン監修をしていたジョン・ワーウィッカーがいた。設立当初は覚束ない足取りだったが、20世紀最後の10年間で、国際的に活躍する企業に成長した。

教育への強い関心から、tomatoでの最後の数年間は、チームを率いて tomatoワークショップ を世界各地で開催した。ワークショップの記録はエド・パナーとコリン・ナカムラによって書籍化されている。ワークショップでは、イベントの運営だけでなく、自らクリエイティビティとビジネスについての講義も行った。この時の講義内容やディスカッションの一部は、後に creativityinbusiness.net (日本語は cibnet.jp を参照)で公開されることになる。

2003年(45歳)、tomatoの最高経営責任者を辞任。自由を得て、妻である 小林ベイカー央子 (テレビジャーナリスト/作家)と共に、東京で新しい生活を始める。

クリエイティブな分野への関心が尽きる事はなく、クリエイティブとビジネスの中立的立場から、非常勤のアドバイザー/コンサルタントとして、札幌市の長期創造都市戦略に関わる( IdeasCity を参照)。その成果として 「創造都市」のブループリント を作成する。

この頃、tomatoワークショップを通じて生まれたアイデアを基に、 Esinプロジェクト の着想に至る。Esin(読み=エシン)は常設の共有空間で、ワークショップやトレーニングを行なったり、クリエイティブな企業にオフィススペースを提供する施設である。

また現在は、カリフォルニア州にあるインターフェースデザインなどを行なう会社、 Protohaus のビジネス・アドバイザーもしている。Protohausはモバイル端末向けのソーシャル・ネットワーク用アプリケーションの開発を多く手がけている。

近年、ワークバランスの大きな変化があり、全体の労働時間のうち、少なくとも半分は自身のプロジェクトか、あるいは仲間とのプロジェクトに費やしている。特にアイスランドの映画監督 ギズリ・スネア・エリンソン と共同執筆している脚本には力を入れている。

写真家の スティーブ・ウェスト もそんな仲間の一人で、彼とはウェートレスについてのフォトエッセイを制作している。このプロジェクトはほぼ完成に近づいており、 こちら で本の装丁や、東京周辺で撮影された写真のサンプルを見る事ができる。

2002年からは、10代の頃に夢見ていたSF作家として執筆を始め、シリーズの一作目として、2010年11月に Slabscape : Reset が出版された(ペンネームはS. スペンサー・ベイカー )。この本で採用された、インタネーット上に補足資料を置いた新しい形式は、ペーパーバック、ハードバックに対して、「ウェブバック」と名付けられた。
内容の反社会性はさておき、本は無事出版され、S. スペンサー・ベイカー はツイッター、フェイスブックなどに時折登場して、戯れている。

関連サイト

http://www.stevebakermanagement.com

http://www.blippublishing.com

http://www.colinvearncombe.com

http://www.tomato.co.uk

http://www.protohaus.com

http://www.creativityinbusiness.net

http://www.projectesin.com

http://www.esinfoundation.com