クリエイティブなプロセスを理解する

創造のプロセスを理解すること。ここでは、この大きな主題が持つ複雑で微妙な点を徹底的に精査するようなことはしません。これまでにも多くの才能あるクリエイターが、創造するとはどういう行為であるのか、それを理解するために彼らの生涯をかけてきました。そして、時にはまるで禅の教えのように、創造の意義について考えない者には響かなくても、実は深淵な意味を持つ、あまりにも簡単な言葉に集約されたりします。

「私は、探さない。 ただ見つけるのだ。」 パブロ・ピカソ

Cibnetでは、より実践的な事柄に焦点を当て、クリエイターとビジネスの双方が何をどう必要としているのかを知り、お互いの理解を深める事について語っていきたいと思っています。

創造という行為においては、自由であることが全てです。間違う自由、試してみる自由、何が出るのか分からない道にはまってみる自由、そして発見をしたり、時には自らを捨て去ってみるという自由も。しかし多くのマネージャーたちは、クリエイターが間違ったり失敗したりするのをなんとかして防ごうとしてしまう。そして「時は金なり」とばかりに、より効率的にビジネスが進むためには、失敗している暇はないと決めつけてしまいます。しかしこの行為は、創造性を育てる上で成功とは逆の結果を生み出してしまうのです。

加えて、創造のプロセスにおいて、ある種の才能 ー暗く何もみえない道に迷い込んでしまう前にそれが分かる、あるいは行き止まりになると多くの人が行き詰まっても抜け道を見つけることができる、そういった類いの才能も非常に重要な要素です。時に才能とは、正しい選択を瞬時に行っていくこと以外にないようにも思われます。失敗に終わったことでもそこから学ぶ何かがあり、また間違いも何か素晴らしいものを造り上げる基礎となるのですから。

「失敗をしていないなら、それは正しいやり方ではない。」

この一文を読み身震いを感じるのであれば、あなたは「命令とコントロール」のパラダイム(典型)にはまっているのかもしれませんね。結局は自分たちの会社や担当部署が成功するかどうかの責任をとるのは自分たちなのですから、結果に影響を及ぼす事柄についてコントロールしようとするのは当然です。

しかし残念なことに、創造はコントロールされているところに生まれてきません。創造の過程をコントロールしてしまうと、それこそ経営者たちが一番避けようとする事態を呼び込むという危険に陥ってしまう。つまり本当の意味での失敗を招いてしまうのです。

「創造とはすべてに開かれていること。抑制してはならない。」~ ジュリア・キャメロン 「アーティストウェイ」 著者

クリエイターにとって創造をするその過程 ー何かを創造しているというそのプロセスー が全てであることをよく知ってください。彼らにとっては、ある結果が1つ出たとしても、それは一時の通過点。長く終わりの無い、より大きな創造のプロセスの通過点でしかないのです。