キャッシュフローがすべて その1

ビジネスの原理は単純です。問題は、クライアントが望むものをあなたが提供できるかどうか。望まれたものを期日までに納入し、報酬に見合うだけの仕事をしたとクライアントに思わせることができるか、これに尽きます。ビジネスは単純な取引きなのです。

ビジネスで最も重要なのは、持続することです。持続するには、受け取った請求書の支払いを滞りなく済ませなくてはなりません。利益を上げることを考える前に、自分の労働に対して正当な報酬を支払ってもらうことを考えましょう。そこで、キャッシュフローが登場します。

キャッシュフローは複雑ではありません。何かを手に入れたい時には手持ちの現金を使うか、またはそれを集める必要があります。何処かから借りてくることもできますが、それも返済しなければならないので、いずれは現金が必要です。使う前に、その分の現金を確保すること。それが基本ルールです。

キャッシュフローを管理するのは意外と簡単です。キャッシュフローを把握するための会計ソフトなどもあり、全体の流れを容易に分析することができます。しかし、そうしたお助けツールよりも大切なのは、キャッシュフローの管理を怠らず行なうためのモチベーションをもつこと。もし、少しでもモチベーションが欠けてしまった時は、次の事を思い出してほしい。

「仕事が入ってどんどん利益が上がっているようでも、支払いがされていなければ、ビジネスを続けることはできない」

独力で起業する人たちは「Bootstrappers/ブートストラッパー」と呼ばれます。(ブートストラップ=ブーツを履く時に靴本体を引っぱりあげるための革の部分 )自分のブートストラップを引っぱって起き上がるという意味の古いことわざからくる表現で、自らの力で非常に小さな可能性から大きな仕事を成し遂げることを意味します。例えば、資本金が全くないところに自力でレバレッジ(借り入れ資本)を見つけてくるのもブートストラッパーには重要です。(ちなみに、コンピューターを起動するの意味の「ブート」もこれに由来する)

「独力で起業する者にとってキャッシュは王のみでなく、王妃であり王子であり・・・つまり、すべてだ。」ー ガイ・カワサキ

ガイ・カワサキ氏のウェブサイトの 「Bootstrapping」 という記事 を読んでみてほしい(英語のみ)。彼のウェブサイトは情報満載で、しかも読んでいて楽しい。ベンチャーキャピタルを求める多くの起業家たちと関わってきた彼が、どういった考えを持っているのかを知ってほしいと思います。フリーランサー、または個人でビジネスをしているあなたは、彼が理想とする仕事の進め方は現状の自分たちのやり方とは全然違うと感じるかもしれません。でも、とどのつまり、キャッシュフローがビジネスを持続させる上で最も重要であるということを分かってもらえると思います。そして、そのキャッシュフローをきちんと管理するには、極めてシンプルなことを実践するのみ。→ スイッチオンしよう