フリーランスビジネス

フリーランスで仕事をするクリエイターは、ビジネスサイドの面倒な問題にも対処しなければなりませんが、ビジネスは心配する程複雑ではありません。

自分でビジネスを進めるのに、ハーバード大学のMBAを取得する必要はありません。また、デスクに座って他の人たちに大声で指示を出さなくても大丈夫です(そういう行為が好きならば話は別ですが)。また、スーツを着て9時から5時まで必ず出社というのでもない。もっと言えば、オフィスなどなくてもいいのです。

しかし、以下に挙げることは必ず実行しなくてはなりません。

クリエイターたちはこれらを避ける傾向にあります。端から拒むか、または深刻な問題が浮上するまで対応を引き延ばしてしまう。しかしひとつ明確なことは、クリエイティブの仕事を引き受けた時点から、あなたはすでにビジネスサイドの問題にも関わってしまっているということです。そして遅かれ早かれ、ビジネスのさまざまな事柄に対処せざるを得ないのです。それを延ばし延ばしにしていると、やがては厄介な問題に驚愕するはめになるかもしれません。

ビジネスサイドの問題の処理という仕事は、確かに単調で退屈です。さしてクリエイティブでもないし、あなたの「専門外」かもしれません。しかし、そんなに難しいことでもありません。よく分からなければ手助けしてくれる人もたくさんいます。毎週ある決めた時間を作業状況の記録や通帳の記帳などビジネス系の必要な処理に充てるという方法があります。これは、実はクリエイティブな観点からも開放的なことです。処理しなければならない請求書、領収書、またその他の書類等から解き放たれるというのは、実にポジティブな感覚です。小さいことですがこれを慣習としてきちんと行えば、あなたの頭の中にひとつゆとりのスペースができます。(ビジネスサイドの処理が終わったら、おいしいコーヒーや冷たいビール、あなたの好きなちょっと悪い習慣などで自分にご褒美をあげるのもよい。)

やり終えたというポジティブな感覚を持ってしても、どうも事務処理をする気がおこらないという場合は、逆に「やっとかないとたいへんな事になる〜」という恐怖感に訴える手もあります。

さて、税金など公共機関の管理システムは世界中で確立され、非常に洗練されています。想像力に長けた多くの人たちは、この管理システムを破ってみせようと試みてきました。そうした努力(?)が、結果的には皮肉にもシステム管理をより強固にする事になったのです。

クリエイティブな作品を創って報酬を得たことがあれば、あなたの名前はだれかの口座のなかに出現しています。税務署はむろんあなたの存在を把握しています。あなたがどんな仕事をしているかを報告するようにという文書を送ってくるかもしれません。その文書を無視することも出来ますが、そうしていると当初は依頼書だったのが、いずれ税務署からの要求書になってしまう。それもまた無視することはできる。すると今度は税務署があなたがどんな仕事をし、どれだけの利益を上げているのかを勝手に算出してしまう。(大体多めに見積もられてしまいます。これはあなたの仕事の不明な部分を明るみに出させ、税務署と話をするよう促す方法なのです。)これを無視してしまうと、税務署が出した概算にあなたが同意したとみなされ、それがあなたの納めるべき税金の額になってしまうわけです。その支払いを拒否した場合は、あなたはもう抗議することはできず訴追されてしまいます。

こうした一連のプロセスは、あなたのクリエイトする能力に何か貢献するでしょうか。それでも、どうしても自分では経理等の事務処理をやりたくないというのであれば、誰かやってくれる人を是非にでも探さなければならないのです。