ビジネスの原則

ビジネスの原則についての議論は尽きません。このテーマだけで図書館のビジネス書の棚がいっぱいになる程、小難しい書籍がたくさん出されています。しかし現場で活躍しているビジネスマンたちは、そうした書籍を読んでいる暇も、また読む必要も感じていないでしょう。

読まれない本のために犠牲になる森林を守る為にも、ここにクリエイティブビジネスの観点から見たシンプルな原則を挙げます。

クライアントを見つけるためのヒントについて話すだけでたいへんな長さになってしまいます。ひとまずこの記事(「マーケティングとポートフォリオ」)この記事(「クライアントを惹きつける」)を参考にしてください。

どういう作品が求められているのかをきちんと理解することは、どんなビジネスであってもたいへん重要なプロセスです。クリエイティブの分野ではここで間違いを生じてしまうことが多くあります。プロジェクト開始から3ヶ月後、実際の作品が自分たちの考えていた形と全く違っていると聞いたクライアントは決して喜びはしないでしょう。つまりコミュニケーションがたいへん重要なのです。敏腕のプロデューサー/マネージャーならば、仕事が開始される前の段階で、一体どういう作品が求められているのかをしっかりと聞いて把握しています。クライアントにきちんと書面にしてもらうのです。正式な契約書とまではいかなくても、作品の詳細について、何を求めているのか、いついつまでにどういう形で提出するのかなどを書面にしてもらうことを忘れてはならないのです。

クライアントとのミーティングが非常に和やかで喜びに満ちていて、出席している人全員がプロジェクトの成功を信じ、これからすべてがうまくいくと思われるような時も、あなたは自分の事務所に帰りお祝いのシャンパンを注文する前に、先のミーティングで話したこと、同意したことをもう一度考えてみること。そして書き留めます。この時点なら簡単に書き上げられますし、きちんとやっておけば後から起こる問題を避けるのに役立ちます。例えば次のような内容です。

そしてひと言添える。「以上のようにまとめてみましたが、もしそちらのご理解と合致していない点があればご連絡下さい。よい作品を仕上げるため本日より夜を徹してがんばります。何か不都合がありましたら即、お知らせ下さい」と。

ターゲットとなる期間の見直しについて、またプロジェクトが段階的に進行する場合はそれぞれのステージでキャンセル料が発生した場合など、より細かい点について書き加えなければならないかもしれません。また、契約書に入っていなければこの書面のなかに、知的財産権や使用に関する権利、その期間、また使用できる領域などいくつもの詳細事項を追加しなければならないこともあるでしょう。

「何を作るか最初の段階でしっかり確認しておくこと。」

報酬や詳細を決める際には、交渉力とその経験が必要です。もちろん、期待される作品を作り上げる事が大前提です。しかしクリエイティブの世界では、新たな発見やこれまでとは違った手法で作品ができあがっていくということも起こり得ます。制作の過程で何が起きるかなかなか予測できないので、当初の指示やクライアントの考えていた形と異なっていくかもしれないのです。だからこそコミュニケーションが重要なのです。

腕の立つプロデューサーやマネージャーは、殆どの時間をコミュニケーションに費やしていると言っても過言ではないでしょう。しかも、いい意味でのコミュニケーションに。何が起こっているのか、その理由とともにきちんと知らされているクライアントは機嫌が良く、ある意味つきあい易くなるのです。逆に、報告がなく状況を誤解したり、避けられていると思っているクライアントとのつきあいは難しい。大切なのは、もしも同意したことが実現不可能な状況になってきたら、その時点ですぐクライアントに報告をすること。彼らに、状況が変化してしまったその時点のプロセスに関わってもらうのです。その結果、よりよいものが生み出されたりすることもあるのですから。

「いい仕事とは、皆が望むものを創ること。素晴らしい仕事とは、皆が見たこともないものを造り出すこと。」

仕事をやり終えたら、あとは報酬を受け取るのみ!その時の決まりはこちら